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👶子どもの矯正はいつから始めるべき?
~最適なタイミングと早期治療のポイント~
🦷 子どもの矯正を始めるベストな時期とは?
「実は「◯歳から始めるのが正解!」という明確な答えはありません。
なぜなら、お子さんの歯並びの状態・あごの成長スピード・癖の有無によって、最適なタイミングが違うからです。
ただし、一般的な目安としては以下の2段階に分けられます👇

🧒 第Ⅰ期(早期治療)の目的
早期矯正は「今すぐ歯を並べる」治療ではなく、あごの成長を正しい方向に導くことが目的です。
たとえば次のような症状がある場合は早めの対応が効果的です👇
- 受け口(下のあごが前に出ている)→特に早期の治療が必要(3歳からでもOK)
- 噛み合わせが深い・ズレている
- 乳臼歯が早く抜けてしまった、または、抜いてしまった
- 口呼吸や舌のクセがある
📚参考研究:早期に上顎の成長を誘導することで、思春期以降の骨格性不正咬合の発症を抑制できます。
(McNamara, Am J Orthod Dentofacial Orthop, 2020)
🧠早く始めると何がいいの?
・あごの骨が柔らかい時期にコントロールできる
・永久歯が生えるスペースを確保できる
・将来、抜歯を避けられる可能性がある
・骨格の成長を利用できるため、顔の成長バランスを整えやすい
つまり、「成長を利用した自然な矯正」ができるのが子どもの時期なんです。
⏰早すぎる開始はNGなケースも
一方で、乳歯がまだ多い場合や成長が進んでいない時期に始めても、装置を長くつけるだけで効果が薄いこともあります。
📚学会の指針(日本矯正歯科学会)では、「初回の相談は6〜7歳ごろに受けるのが理想」とされています。
しかし、4歳からでも早めに診断を受けておくと、
「今は様子を見ましょう」or「そろそろ治療を始めましょう」の判断が正確にできます。
💬よくある質問
Q1.乳歯が残っていても矯正できますか?
→ はい。早期治療(第Ⅰ期)は乳歯と永久歯が混在する時期に行うのが一般的です。お子様に合った適切な治療をご案内しますので一度相談をしてください。
Q2.どんな装置を使うの?
→ マイオブレースや上顎前方牽引装置やリンガルアーチなど、他にも様々な装置を取り扱っております。
Q3.永久歯が全部生えてからでは遅い?
→ 遅くはありません。ただし、抜歯が必要になる確率は少し上がります。
📘まとめ:まずは一度相談を
早期の相談・・・4歳以上で一度チェックがおすすめ
目的・・・あごの成長誘導・悪習癖の改善
メリット・・・抜歯を避けやすく、自然な仕上がりに
注意点・・・成長段階によっては「待つ」判断もあり
📚 参考文献
・McNamara J.A., Early intervention in the developing dentition, Am J Orthod Dentofacial Orthop, 2020.
・Proffit W.R., Contemporary Orthodontics, 7th ed., 2022.
・日本矯正歯科学会「小児矯正の開始時期に関する指針」, 2023.
著者 Author

2014年に歯科医師免許を取得し、矯正一筋で治療をしてきました。
患者様の歯列の仕上がりを0.1mm単位で細かく調整し、より早く終わられられるよう効率的な治療を常に意識して治療に取り組んでおります。
小児矯正から成人矯正、顎変形症の矯正等すべての矯正治療に対応します。
矯正治療は一生に一度の治療になると思いますので心を込めて、患者様それぞれに合った最高の治療結果を提供いたします。