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🦷抜歯矯正で老けるって本当?
〜専門医が“顔貌変化の真実”を解説します〜
矯正相談で非常に多く寄せられる質問が
「抜歯矯正をすると老けると聞いたのですが本当ですか?」
という不安です。
結論からお伝えすると 抜歯矯正=老ける というのは誤解です。
老けた印象につながる顔貌変化が起こることはありますが、
それは 抜歯という行為自体が原因ではなく
治療計画や歯の動かし方が適切ではなかった場合に起こる現象です。
正しい診断と設計のもとで行われた抜歯矯正は、むしろ口元が整い、横顔が美しく洗練されることが多くあります。
1.なぜ「抜歯矯正は老ける」という噂が広まったのか?
SNSや口コミの中には
- 頬がこけたように見える
- 口元のボリュームがなくなった
- 笑顔の印象が変わってしまった
といった投稿があります。
しかし、
これらは、抜歯後のスペースの使い方や歯の角度(トルク)への配慮不足といった
治療計画の問題によって生じた結果です。
つまり、
「抜歯が悪い」のではなく
「顔貌に合わない歯の動かし方をしたために老けて見えた」
というのが真実です。
2.老けて見える原因は“抜歯”ではなく“歯の動き方”
顔の印象を左右する主なポイントは次の3つです。
① 口唇支持(Lip support)
前歯は唇のハリを支えています。
必要以上に後退すると唇が薄く見え、口元が寂しい印象になることがあります。
② 前歯の角度(トルク)
前歯の傾きは横顔の印象に大きく影響します。
角度が適切でないと平坦で老けた印象に見えることがあります。
③ 抜歯スペースの利用方向
前歯だけで閉じるのか、奥歯の動きも活用するのかで仕上がりは大きく変化します。
老ける原因は抜歯そのものではなく、歯を“どう動かしたか”にあります。
3.抜歯がメリットになるケース・デメリットになるケース
◆ 抜歯がメリットになる人
口唇突出(口元が前に出ている)タイプの方は、抜歯により前歯の位置を後方に下げることで
・横顔がシャープになる
・Eラインが整う
・笑顔がスッキリ見える
といった美的改善が期待できる代表例です。
◆ 抜歯がデメリットになる人
逆に、口元が出ていない人にまで抜歯を行うと必要以上に前歯が後退し、
・口元が平坦になる
・唇のハリがなくなる
・結果として老けたように見える
という状態を招くことがあります。
抜歯の可否は“良い・悪い”ではなく
その人の骨格や顔貌に対して適切かどうかが重要なのです。
4.当院の抜歯矯正に対する考え方
◆ 診断力と説明力にこだわっています
当院では、次の要素を組み合わせて診断しています。
✔ セファロ分析による骨格・歯軸の確認
✔ 横顔バランスと口元の厚みの評価
✔ 前歯の角度(トルク)の設計
✔ 噛み合わせの機能面のチェック
✔ 毎回の口腔内写真で治療経過を説明
◆ 3Dスキャンで口元の変化をイメージできます
当院では3Dスキャナーを用い、
抜歯あり/なしで口元や横顔がどう変化するかを患者様ご自身の顔で視覚的に確認できます。
さらに、これまでの症例経験と分析をもとに
「あなたの場合、前歯がどのくらい後方へ動く可能性があるか」
といった不安に対しても、初診段階で概ね説明することが可能です。
感覚ではなく、シミュレーション画像や比較写真を使った説明により事前にイメージを持った状態で治療を選択できます。
5.後悔しないために初診で確認すべき質問
次の質問に答えられるかどうかが、医院選びの大きな基準になります。
Q. 前歯はどのくらい下がりますか?(またはどれくらい前に出る可能性がありますか?)
→前歯の位置は顔貌の印象を大きく左右するため、“感覚で決める”のは非常にリスクがあります。
治療前の段階で、「あなたの場合はこのくらい下がる(または出る)見込みです」と具体的に説明できる医院なら安心です。
逆に、「やってみないとわかりません」「まずは並べてから考えましょう」
といった説明しかできない場合は、 **ドクター自身が仕上がりのイメージを描けていない可能性**があり、治療後の違和感や後悔につながるリスクがあります。
矯正は“歯を動かす治療”ではなく、“どこに歯を置くかを設計する治療”です。
ここが曖昧な医院は避けましょう。
Q. 抜歯か非抜歯かの判断は、どのような視点で行っていますか?
→ 数値だけでなく、経験や顔貌バランスを踏まえた説明がある医院が安心です
Q. 前歯の角度(トルク)はどのように設計しますか?
→ 横顔と噛み合わせを左右する重要ポイントです
Q. 横顔の変化を事前に確認できますか?
→ 3Dシミュレーションがある医院は視覚的に確認できます。
シミュレーションがない場合でも、
**過去の比較写真を用いて「あなたの場合は前歯がこれくらい動くので口元はこのように変化します」**と説明できる医院が安心です。
最重要ポイントは「あなたの場合、前歯はどれだけ動くのか」を説明できるかどうか。
ここが曖昧なまま治療が進むと、口元が下がり過ぎて老けて見えるといった後悔につながる可能性があります。
✅ まとめ
抜歯矯正=老けるというのは誤った情報です。
老けて見えるかどうかは
抜歯するかしないかではなく
歯をどの方向に、どれだけ、どう動かすか
によって決まります。
適切な診断と説明のもとで行われる抜歯矯正は、
老けるどころか横顔が整い、口元が洗練される治療となり得ます。
不安を抱いたまま始めるのではなく、あなたの顔貌に基づいた説明をしてくれる医院を選んでください。
📚 追伸「こんな方はご相談ください」
- 抜歯すべきか迷っている
- 将来老けて見えないか不安
- 口元や横顔の印象を整えたい
- 一度矯正したが満足できなかった経験がある
著者 Author

2014年に歯科医師免許を取得し、矯正一筋で治療をしてきました。
患者様の歯列の仕上がりを0.1mm単位で細かく調整し、より早く終わられられるよう効率的な治療を常に意識して治療に取り組んでおります。
小児矯正から成人矯正、顎変形症の矯正等すべての矯正治療に対応します。
矯正治療は一生に一度の治療になると思いますので心を込めて、患者様それぞれに合った最高の治療結果を提供いたします。