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🦷 リテーナーをサボるとどうなる?
〜矯正治療の“本当のゴール”は装置を外したあと〜
💡「リテーナーって必要なの?」
矯正治療が終わって歯がきれいに並ぶと、「もうリテーナーをつけなくてもいいのでは?」と感じる方が多いです。
でも実は、歯を動かした直後の数か月〜1年は、歯が非常に不安定な時期。
リテーナーは、この“揺らぎの時期”に歯を支えてくれる最後のステップなのです。
🧩 リテーナーを使わないと起こること
① 歯が少しずつ動き始める
歯は、周囲の骨や歯根膜が安定するまでに時間がかかります。
リテーナーを使わないと、ほんの数日〜数週間でも歯がわずかに動き出すことがあります。
特に前歯部は見た目に変化が出やすく、
- 歯の間にすき間があく
- 歯が少し重なってくる
といった“後戻り”が起きやすい部位です。
② 骨と歯ぐきが安定する前に歯がずれる
矯正で動かした歯の根の周囲では、骨が再生している途中です。
この再生が完了する前に歯が動くと、骨のリモデリングが正しく進まず、歯列全体の安定性が落ちることがあります。
💬 リテーナーはこの“骨の記憶が新しい期間”に、歯の位置を固定する重要な役割を持っています。
③ 装置が合わなくなり、再作成が必要になることも
「1か月くらい外してたけど、また入れてみよう」と思っても、歯の位置が少しでも変わっているとリテーナーがきつくて入らないことがあります。
その場合は、新しいリテーナーの再製作や部分的な再矯正が必要になることもあります。
⚠️リテーナーが痛い・浮く・入らないときは、自己判断せず必ず歯科医院へ。
📅 理想的なリテーナー使用スケジュール

◎ 骨や歯周組織の再構築はゆっくり進むため長い保定期間が必要です。
📍リテーナー管理のポイント
- 食事のときは必ず外す
- 熱湯・直射日光を避ける(変形防止)
- 使用後は歯ブラシまたは専用洗浄剤で清掃
- 紛失防止のため、専用ケースを常に携帯
💬 毎日の少しのケアで、リテーナーの寿命も清潔さも保てます。
🦷 リテーナーの役割は「歯を守る」こと
矯正治療は“歯を動かす”治療ではなく、
“動かした歯を安定させる”ところまでが本当の治療です。
歯並びがきれいに整っても、リテーナーを使わなければ数か月でズレが始まります。
逆に、しっかり使えばその美しさは何十年も維持できます。
✅ まとめ:よくある誤解
「矯正が終わったら装置は不要」✕ → 骨が安定するまでリテーナーが必要
「数日外しても大丈夫」✕ → 数日でも歯は動くことがある
「リテーナーは気分で使う」✕ → 継続使用で安定性が高まる
💬 リテーナーは「矯正の延長」ではなく「仕上げの一部」。
きれいな歯並びを一生保つための最後の守りです。
📚 参考文献
・Proffit WR. Contemporary Orthodontics, 7th ed., 2022
・Little RM. The postretention phase of orthodontic treatment, Am J Orthod, 1999
・日本矯正歯科学会「保定に関する指針」, 2023
著者 Author

2014年に歯科医師免許を取得し、矯正一筋で治療をしてきました。
患者様の歯列の仕上がりを0.1mm単位で細かく調整し、より早く終わられられるよう効率的な治療を常に意識して治療に取り組んでおります。
小児矯正から成人矯正、顎変形症の矯正等すべての矯正治療に対応します。
矯正治療は一生に一度の治療になると思いますので心を込めて、患者様それぞれに合った最高の治療結果を提供いたします。