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歯周病治療
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歯周病はにおいます。エチケットとして歯周病を治療しませんか?
歯周病になると歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が深くなり、その中に歯垢が溜まって、細菌が大量に繁殖します。これらの細菌が硫化水素やメチルメルカプタンを大量に作り出し、お口のにおいを発生させます。 ちなみに、硫化水素は「腐った卵」の、メチルメルカプタンは「腐ったたまねぎ」のにおいがするといわれています。「自分の口からそんなにおいがしたら…」と思うとゾッとしますね。
歯周病がさらに進行すると、歯周ポケットで持続的に炎症が起こり、膿が常に出続けます。これが、さらに強いにおいのもととなり、周りの人に不快感を与えるにおいを発生させるのです。
「口が臭い人」なんて思われたくないですよね。だから、エチケットとして歯周病治療を始めてみませんか? 歯周病治療の基本は、徹底した歯のクリーニングです。根気がいりますが、においで悩まないためにも積極的に取り組みましょう! -
歯周病は予防とメンテナンスがすべて。治療で痛い思いをする必要はありません。
- 歯周病は重症化するほど治療が痛い?
- 感染症だからこそ細菌を減らしましょう
歯周病が重症化すると、歯の表面の歯石除去だけではなく、歯周ポケットの中に溜まった歯石を除去することになります。歯周ポケットの浅い部分ならまだしも、深い部分は、歯ぐきを切開する歯周外科治療をしなければなりません。考えただけで痛そうですよね。もちろん麻酔はしますが、歯周病は重症化するほど治療の痛みが増え、患者さんに負担がかかるのです。
再生療法で、一時的に失われた歯周組織を取り戻すこともできますが、これでは歯周病の根本的な解決にはなりません。なぜなら、歯周病の原因が細菌感染だからです。歯垢・歯石除去は有効ではありますが、目に見えない細菌すべてを取り除くことは不可能です。だからこそ、細菌を減らすための予防とメンテナンスが重要なのです。それがしっかりできていれば、治療で痛い思いをする必要はありません。
歯周病が「感染症」であることをしっかり認識して毎日丁寧にブラッシングし、歯科医院で定期的なクリーニングを受けましょう。 -
歯周病の進行について
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健康な状態
- 【症状】
- 歯ぐきの色は薄いピンク色で腫れもありません。健康な状態の歯周ポケットは1~2mm程度です。
- 【治療】
- 3~6ヵ月に1度の定期検診を行い、歯のクリーニングでプラークコントロールをします。また、歯の専門家によるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)も効果的です。
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歯肉炎
- 【症状】
- 歯と歯ぐきの間にある溝にプラーク(歯垢)が溜まると、歯ぐきに炎症が起きます。炎症とプラークにより溝が大きくなり、歯周ポケットができます。この段階では、歯を支える歯槽骨は悪くなっていません。
- 【治療】
- 3ヵ月に1度の定期検診を行い、ブラッシングで改善します。歯石がついている部分は歯石を除去します。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング、PMTCも効果的です。
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軽度歯周炎
- 【症状】
- 歯周炎が始まり、歯周ポケットは3~4mm程度になります。歯周ポケット内にプラークや歯石が溜まると炎症がさらに広がり、歯ぐきの色は赤みを帯びてきます。また、歯を支える歯槽骨が溶けはじめます。
- 【治療】
- ブラッシングで歯ぐきを改善します。その後、歯石がついている部分は歯石除去を行ったり、歯ぐきの中のルートプレーニングを行う場合もあります。歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング、PMTCを定期的に受けてください。
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中等度歯肉炎
- 【症状】
- 炎症が進行し、歯周ポケットが4~6mm程度と深くなった状態です。歯槽骨の吸収もさらに進行し、歯を指で押すと動くようになります。ここまで進行すると、歯ぐきの腫れや出血など自覚症状が現れます。
- 【治療】
- ブラッシングで歯ぐきを改善します。その後、歯石がついている部分の歯石を除去します。歯ぐきの中のルートプレーニング行うときは麻酔をして行います。重症の場合は歯周外科を行います。
術後、定期的に歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング、PMTCは必須です。中程度まで進行すると再発防止が重要になります。
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重度歯肉炎
- 【症状】
- 定期的に歯ぐきが腫れて、痛みもひどくなる状態です。
- 【治療】
- ここまで進めば完治させるのはたいへん困難です。歯を保存できる状態であれば歯周外科手術、再生療法を試みます。しかし残念ながら抜歯となる場合もあります。
ここまで進行する前に、ぜひ定期検診を受けてください。
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歯周外科治療・再生療法にともなう一般的なリスク・副作用
- 自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- 歯周病の基本治療で改善しない場合に行う歯周外科治療や歯周組織再生療法では、歯肉を切開するため、腫れや痛みをともなうことがあります。
- 破壊された歯周組織は元に戻せないので、治療後歯肉が下がることがあります。
- 治療によって歯肉が引き締まってくるため、被せ物と歯肉の段差が目立つことがあります。
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